その１．２０００／４／１ 目指せ吉本の星
お初にお目にかかります。
桑原氏の知り合いで、某地方都市にて大学教員をやっております。
商売柄慣れているでしょうと唆されまして、コラムを担当させていただきます。
まずは、初回ということで大学講義の一端をば。
近頃大学生の学力低下がマスコミで取り上げられておりますが、私の勤めますル大学も御多分にもれず偏差値のそこを這っております。
地方都市とはいえ、地元企業からも学生の質が低下したといわれ、これじゃいかんとばかり、学力向上の手段として「座席指定の上、出席を義務付ける」なる案が浮かび上がっては消えというところ。
でも、これってとんでもない話だと思うのは、大阪出身の性でしょうか。
噺家さんが、客が軽いとか重いとかおっしゃります。
お客さんが、聞く気でいる、笑おうという構えでいる、そういう時「客が軽い」と言うんだそうで。
このでんでいきますと、大学生なんてもう全く重い人ばっかり。
なんせ、仕方無しにきている客ばっかりですから、はなから面白くないときめてかかっています。
教室中にこうっと重い客が百人近くいますから、もういつブラックホールになってもおかしくない。
そこへもってきて桂*珍師匠とは程遠い身が一時間半喋る訳ですから、もう、あっちでもこっちでも重力場ができて暗〜くなってくる。
これで座席指定に出席の義務付けなんてされた日には、吉本で一から修行したくなります。
私語が喧しいの、携帯電話がどうのと言いますが、聞く気になってない客になんとか聞いてもらおうとするわけですから、やっぱり吉本へいかなくっちゃダメかな、、、私めの理想は、週二回半期の講義の間、一度でいいから笑いをとることですがなかなか難しいのが実情です。はい。
次回からは、大学でやっている講義の中身をちょっと書いていこうかと思っております。
とはいえ、「目指せ吉本の星」ですので、肩の凝らないものを。
読んでいただけましたら、どうぞ投げ銭替わりにメールをお送りください。
（ねこみを）